カウンセリング・傾聴の実力をつけるには

カウンセリングや傾聴の実力をつけるために必要なことは何か?

それはやはり正しい学習、正しいトレーニングを上達したという実感がもてるまで続けることです。

ところが多くの人たちがその道半ばで挫折し、別な方法や別なセラピー、理論に逃げてしまいます。

その結果は、結局何も(一つも)習得できなかったとなります。

先ずは一つのことを習得する。

基本を、基礎を身に着ける。

これさえできれば、その後は様々な応用がききます。

そこで今回は、多くの人が挫折する原因、そしてその克服ポイントを解説し、カウンセリング、傾聴の実力が向上する秘訣について書いてみました。

傾聴トレーニングでも進歩が感じられない?

「なかなか傾聴の力がつかない」

「どうしたらもっと聞けるようになるのか」

「ちゃんとした受け答えができない」

傾聴やカウンセリングの勉強、トレーニングをしている人で、こんな風に悩んでいる人は多いと思います。

勉強やロールプレイなどをやっても進歩が感じられない。

上達してきたという実感がもてない。

そう葛藤しながらの学習を続けていることと思います。

では、どうすれば自分の傾聴やカウンセリングの実力が向上した、進歩した、上達できたと実感できるようになるのか・・・

逐語検討を続けてもカウンセリングスキルが上達しない日々が続く

実は私も傾聴やカウンセリングのトレーニングを受け始めて、なかなか進歩・上達が実感できなかったのです。

特に最初のうちは、自分の逐語を造るのが嫌でした。

全然出来ていないカウンセリングの記録を正確に作成する作業ですからね。

しかも「自分の」ですから、毎回自分のダメさ加減を突き付けられるようでうんざりしながらやってました。

師匠の吉田はカウンセリングの達人でしたが、教え方は体系化してはいませんでした。

今思えば、もっと体系化されていたら上達する人がもっといたと思います。

また、私自身も、もっと早く上達できたのではと思います。

ただ、吉田は言葉少なに鋭い指摘、確信をつくアドバイスはしてくれたので、私はその少ない言葉を記録し、何度も何度も読み返したものです。

吉田の研究所には週2~3回のペースで5年間通いました。

その半分は自分の逐語を造って検討してもらっていたと思います。

逐語検討の数は100回以上、それ以外の検討もいろいろ。

受講者(弟子)の中では、最も多く逐語検討をお願いしていたと思いますね。

しかし、なかなか先が見えない日々が続きました。

上達したという実感は遅れてやってくる?

このまま努力しても、自分はこの世界では通用しないのでという思いがよぎることも何度もありました。

それでも最終的には「続けるしかない」という結論に至ります。

何かを習得したいと思い、練習やトレーニングを始めても、最初の数か月~数年ははっきりとした上達実感は得られないのが普通です。

受験勉強でも、仕事でも、スポーツや習い事でも同じです。

始めていきなり目に見えて上達するのは、ごく一部の例外的な資質の持ち主です。

ほとんどの人は初めは上達につながる手応えはなく、ある程度の期間、正しい訓練を繰り返すことになります。

上達実感が得られるのは、通常数か月から数年してからでしょう。

これはいろいろな分野で共通していることです。

だから私もはっきりとした上達実感を得たのは、カウンセリングの訓練を始めて6年ほど経ってからでした。

傾聴力やカウンセリングはわずかな上達や変化も見逃さないのが大事

実は、師匠の吉田も同様だったのです。

聞けるようになるまで6年かかったと言っていました。

25歳から始めて31歳になる頃に「聞けるようになった」という実感を得たそうです。

私の場合は37歳から吉田に師事し、43歳になったあたりから、その実感が出てきました。

では、現在私の個別レッスンを受けている人たちはどうか?

その上達はもっと早く、個別レッスンを数回受けた時点で、小さな上達を見せます。

それは、私が教え方を体系化したことと、本人も気づかない(自覚できない)小さな上達を見逃さずに本人にお伝えするからです。

「え?私、上達してるんですか?変ってきてるんですか?」

私が受講生にそのことを伝えると、よくこんな言葉が返ってきます。

こうした小さな変化(上達)を自覚することは、実はトレーニングを続けていくモチベーションを保つ上で重要なんです。

傾聴トレーニングは結果を求めない人が上達する

いずれにしても、初めのうちははっきりとした上達実感はもてません。

正直、数回のレッスンでそこまで上達できたら、誰も苦労しません。

しかし、中には少しでも早く結果を求める人もいます。

残念ながら、こういう人は上達できずに終わることが多いです。

早く結果を欲しがるために、なかなか結果がでないことを受け容れられない。

それでトレーニング自体をやめてしまうので、上達を経験できないのです。

結果や上達実感を得るまでには、努力を始めてから長いタイムラグがあるのが普通です。

しばらくはコツコツ努力して、結果は気にしないことです。

そして、そのコツコツ続ける努力の先に変化・成長が起こります。

結果を早急に求めず、やるべきこと、必要なことを続ける。

私もそうした取り組みを続けて、今日があると断言できます。

続けた先を信じて、続けることに気持ちを集中させるのが秘訣ですね。

【動画】カウンセリングや傾聴って どう勉強すればいいの?

最後に、カウンセリングの勉強法、傾聴トレーニングの方法について短い動画で解説しています。

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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
 詳しいプロフィールはこちら

著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」