看護事例によるカウンセリング学習と心のケア

今回は「看護事例によるカウンセリング学習と心のケア」についてです。

医療の現場、看護での心のケアは、ますますその必要性が叫ばれています。

しかし、実際の患者とのやり取りにおいて実践できているかというと、甚だ心許ないといえるでしょう。

また、患者への心のケアにとって大切な会話のやり取りにおけるスキルを磨ける学習の場も乏しく、その内容も極めて貧弱なものとなっているのが現状です。

そんな折、私のカウンセリング個別レッスン受講者から、看護事例を学びたいという申し出がありました。

患者と看護者とのきわどい会話を徹底的に検討することで、カウンセリングのスキルを磨きたいというのです。

今回は医療・看護での心のケアとカウンセリング学習について書きました。

看護ケアとカウンセリング学習

先日、個別レッスンを続けている方から、面白いリクエストを頂きました。

私の師であった吉田哲の看護事例の書籍を検討したいというのです。

吉田は30年以上、看護師向けにカウンセリングの研修や指導を行っていました。

この看護研修に吉田は殊のほか情熱をもって当たっていました。

おそらくカウンセラーよりも看護師の方がカウンセリングの学習意識が高かったからだと思います。

カウンセラーの方がカウンセリングの学習意識が低い。

これはこれで問題ですが、確かに私も看護師の方とカウンセリングの勉強をすると、その意識の高さを感じることが多いです。

そんなわけで、吉田は看護師向けカウンセリングの書を何冊も刊行しました。

その中の一冊を取り上げ、レッスンの中で検討してほしい。

受講されている方からそんな要望を頂いたのです。

ということで、久しぶりに吉田の看護事例検討にふれる機会を得ました。

患者と看護師の逐語検討ですね。

ターミナル期の患者とのきわどい会話への対処

長年病魔と闘ってきた患者が、自分はもうそれほど永くは生きられないという想いを抱きながら、看護師と「きわどい会話」を交わすという場面の逐語でした。

こういった場面では、ほとんどの看護者や医療従事者は、腰が引けてしまうのです。

例えば患者が「自分はもう永くはない」「自分は末期なのではないか」といった投げかけ。

これに看護側は臆したり戸惑ったりして「そんなこと言わないで」「がんばってくださいよ」という反応をしがちです。

しかしこの「がんばってください」が本当の励ましになっているはずもありません。

むしろこの「がんばってください」が患者を落胆させたり、寂しい気持ちにさせることの方が多いわけです。

では、こんなきわどい投げかけに看護側はどう対応すべきなのでしょうか?

患者の話・訴えを正確に聞くとは

もちろん、こんな場合でも原則は一緒なのです。

つまり「一番言いたいことは何か」をまず押さえること。

この場合は「患者がその一言によって言いたいこと、訴えたいことは何か」を正確に押さえることに専念するだけなのです。

従って「自分はもう永くはない」と患者が言ったら、その真意はどこにあるのか?

その一言によって言いたいこと、問題にしたいことは何か?

そこに意識を集中させて自分の対応を選択すればいいわけです。

看護における心のケアとは

私自身もこれまで様々なこうした看護事例の検討を重ねてきました。

きわどい会話もあり、絶望的な患者の叫びもあり、禅問答のような投げかけもあります。

いずれにしても、患者はその一言ひとことを全身全霊で投げかけてきます。

その投げかけを徹底的に検討していくことで、様々なことが見えてきます。

患者の葛藤、希望、迷い、不安、孤独、勇気、人生観など・・・・

そうした会話は患者の人生にふれることと同じです。

しかも、多くのケースは看護師とは親子ほど離れた患者というシチュエーションです。

若い看護師が下手にテクニックを駆使して太刀打ちできる場面ではないわけです。

ちょっとやそっとのカウンセリングの勉強でも間に合いません。

あるいは、時々難病を患った子ども(患児)という場合もあります。

もう完治は見込めず、生涯その病を闘わなければならない子どもとも話します。

そういう子どもの悲痛な叫びに対して逃げ腰では、とても「心のケア」にはならないでしょう。

いずれにしても、その患者が一番言いたいことは何か。

そこに意識も注意も集中させることです。

それ以外の余計なことは考えなくていいし、やらなくてもいいのです。

看護師と患者の会話の逐語分析

つけ加えると、私が最も得意とするのはこうした逐語分析です。

そして逐語分析ほど発見が多く、心動かされる学習はありません。

その方の個別レッスンでは、吉田の検討事項を検討するという、非常に面白い機会を得ました。

お陰で吉田の着眼点、洞察の深さ、軸のブレなさなどを改めて感じました。

その受講者の方もものすごく熱心で、自分のスキルを高めることに真剣です。

命を懸けて語りかける患者の言動を、こちらも全力で検討する。

その時間から得られるものは、私と受講者の計り知れない財産になるのです。

【動画】私がカウンセリングで意識するポイント

最後に私(鈴木)が実際のカウンセリングで留意していることはどのようなことかについて短い動画で解説しています。

実際にクライエントとカウンセリングをする際に、どのようなことを意識してやっているのかについてお話しています。ぜひご視聴ください。

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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」