傾聴力がトレーニングでアップする人の特徴

私はこれまで10年以上にわたってカウンセリングや傾聴の指導をしてきました。

その間、多くの学習者を見てきましたが、傾聴力がトレーニングでアップする人には、ある特徴がいくつかあることに気づきました。

傾聴力がアップする人、しない人の違いは何か?

傾聴トレーニングが続く人、続かずに挫折する人はどこが違うのか?

カウンセリングや傾聴を勉強している人は知りたいと思いますので、わかりやすくお伝えします。

リモートワーク、学校、家庭、傾聴力がますます必要に

傾聴力や傾聴スキルを高めたい。

そうしたニーズが社会には広がってきているなと年々感じるようになりました。

企業研修でも10年前と比べて「傾聴」というワードが登場することが増えました。

これはハラスメントや生産性の向上、うつなど、職場の人間関係の問題が年々深刻になってきたという背景があります。

また、ここ数年そうした背景から「パワハラ防止法」「働き方改革」「ストレスチェックの義務化」といった法改正が頻繁になされてきたことも大きいです。

こうした人間関係の問題がクローズアップされたことで、傾聴といったコミュニケーションの仕方に関する研修やワークが増えてきました。

現在では「リモートワーク」の普及によって、これまでとは違った「傾聴スキル」が現場で求められています。

また、学校の教育現場でも、いじめや不登校、さらには学級崩壊など、人間関係の問題がベースにあります。

教職員も生徒や保護者との関係性をどう築けばいいか、混乱しています。

ここにも人間関係の問題、そしてコミュニケーションのスキルが切実に求められてきます。

さらには家族、家庭内の人間関係の問題もあります。

夫婦、親子、嫁姑など、それらの関係性がそのまま家族の病理につながってきます。

親は子どもにしっかりとしたコミュニケーションが取れず、悩んでいます。

いずれにしても、社会的な様々な分野で「人間関係の問題」が深刻化し、その解決手段としてコミュニケーションスキルが改めて注目されています。

そして近年、話す、伝える(スピーチやプレゼン)だけでなく、相手の話をいかにしっかり聞いてコミュニケートできるのか。

意思疎通を確かなものにするために相手にいかに共感できるのか。

そうした傾聴力、共感能力が改めて注目されるようになったのです。

カウンセラーを目指す人、カウンセリングの勉強をしたい人、それぞれの違い

そしてこれは企業研修だけにとどまりません。

私が運営している「臨床カウンセラー養成塾」の「傾聴スキルセミナー」や「個別レッスン」でも、企業にお勤めの方や主婦の方などの受講が増えています。

カウンセラーになりたいという方よりも、カウンセリングを勉強してそれを自分の仕事や日常に活かしたいというニーズですね。

変な言い方ですが、カウンセラーになりたい方やカウンセラーの方よりも、ただ自分のために傾聴やカウンセリングを学びたいという方のほうが純粋な意欲をもっています。

カウンセラーという仕事につなげようという発想は、時には安易さ、邪心、執着を生みます。

しかし、ただ自分の仕事や日常生活に活かしたいという方は、そうしたものが生まれにくいのです。

セミナーやグループ学習をしていても同様です。

事例検討などを行っても、カウンセラーの方やカウンセラーを目指す方より、カウンセリングの知識ゼロの方のほうが、意外に鋭い指摘をしてきます。

余計な知識や経験値がない分、事例をまっすぐに捉えられるのです。

もちろん、しっかりと研鑽を積んでいれば、カウンセラーを目指す方やカウンセラーの方のほうが、より的確でより深い考察を見せます。

いずれにせよ、傾聴力、傾聴スキルの向上というテーマは、以前にも増して社会的なニーズが大きくなっていると感じます。

職場でも、学校でも、社交的なつながりでも、そして家庭でも、傾聴力、傾聴スキルは常に求められる力だと思います。

傾聴力が向上していく人には、ある共通点がある、それは・・・

ただ、この力を身につけるというところでは、多くの人たちが挫折していくことも事実です。

セミナーやレッスンにおいて、先ず初めに「基本のき」としてお伝えしていることがあります。

「カウンセリングに必要な3つの要素」というもので、セミナーに出たりレッスンを受けたことがある方は馴染のあるものでしょう。

そしてこの「3つの要素」は折に触れて繰り返し伝えています。

ところが、ほとんどの人がこの「3つの要素」のことを覚えていない。

いえ、知識としては覚えているが、実際に目の前の相手とコミュニケーションをする際には、簡単にどこかへ消えてしまうようです。

個別レッスンでは「ケース演習」という逐語問題を解いてもらいます。

この「ケース演習」を解く直前に「3つの要素」のお話をします。

しかし、いざ「ケース演習」を解く段になると、この「3つの要素」は途端にどこかにいってしまい、普段通りの自分の聞き方(クセ)で解こうとします。

ほんの数分前に聞いたことが、実際に必要な場面ではいとも簡単に吹き飛んでしまうのです。

ということは、大事なことは「3つの要素」のような「基本のき」を常に念頭において習得しようとすることなのです。

そして言葉にするとこんなに簡単に書けて(説明できて)しまうことほど、実は学習者のほとんどが疎かになったり、忘れてしまったりしてしまうのです。

ということは、逆にこうした「基本のき」を何よりも重視し、いつもいつも実践に努力しようという学習者ほど、実力がつくといえます。

現にそういう学習者ほど、地道な学習や努力を惜しみませんし、上達も早い。

物事なんでもそうだと思いますが「基本のき」の習得を徹底した人ほど、上達が早い傾向にあるのは自明の理でしょう。

野球では王選手や松井選手が、一番地味な練習である素振りをどの選手よりもたくさんやったと言われています。

ゴルフの世界でも、かつて王者であった尾崎将司は、アプローチの練習を何よりもたくさん続けていたといいます。

オリンピックでマラソン金メダルを獲った高橋尚子は、オフのトレーニングの前半は、ひたすらウォーキングをしたそうです。

傾聴トレーニングでいえば「3つの要素」をとにかく習得しようと演習を続けたり逐語検討を続けることです。

こうした地味で目立たず地道な取り組みを続ける人間には未来があります。

そしてこれは傾聴やカウンセリングの学習だけではなく、あらゆる物事や人生を生きるというところでも共通して言えることです。

傾聴トレーニングで上達する人、しない人、その違いは・・・

これまでセミナーやレッスンなどを通じて、数多くの受講者の皆さんと接してきて、成果を出せる人、上達できる人と、そうでない人との違いがはっきりとしました。

成果が出せない、上達できない人に共通するのは「すぐに結果を欲しがる」ことです。

残念ながら、こういう人は他の事についても成就できず、全て中途半端に終わることが多いです。

成果が出せ、上達していく人は、結果よりも自分が取り組むことに集中しています。

地道に逐語を出し続けたり、自分で新聞の相談コーナーやヤフー知恵袋の相談に対して、自分なりの応答を作成して提出してきたり・・・

このような地道な努力を続ける人たちは、着実に上達していっています。

こういう地道な努力は、結果をすぐに求める姿勢の人たちにはできません。

ですが成果や上達には、地道な努力しかないんです。

地道な努力にいかに集中し続けられるかなんです。

結果をすぐに求める人は、いつまでも結果を得られません。

逆に結果を出せたり上達を経験した人は、結果を気にせずやるべきことに集中し続ける大事さを知っています。

結果が出ない不安から逃げて「自分の勉強したいことはこれではない」とやっていたらいつまでたっても自分を変えることなど出来ません。

結果はそんなに簡単に出ないんです。

上達ってそんなに早くするものではないんですよ、何事も。

ここのところを身をもって経験し、実感できるかが成否の分かれ目です。

傾聴スキルがアップする秘訣

結果をすぐに求めず、地道に努力している人は、成果があがってきますし、着実に上達もしていっています。

もうここは理屈ではなく行動の仕方の話になるんです。

行動を変えなければ自分を変えることができません。

マザー・テレサの有名な言葉に、こんなものがあります。

思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。 

「結果がすぐ欲しい」という思考では、未来はありません。

しかし「地道な努力を続ける」という思考は、その人の運命をも切り拓いていきます。

私自身も「ひたすら学ぶ」を続けて、ここまで来ましたし、今もこれからも同じです。

結果ではなく学ぶことそのものが財産になるのです。

学習のない人生は悲惨なものになるでしょう。

でも学習のある人生には未来があります。

【動画】正しい「ロールプレイ」5つの条件とは?

最後に傾聴力を磨く代表的なトレーニングの一つ「ロールプレイ」の正しいやり方について、短い動画で解説しました。

多くのロールプレイが間違ったやり方で行われています。

その結果、いくらロールプレイをやっても一向に上達しない人がたくさんいます。

どんなトレーニングもただやればいいというわけではなく、正しい方法で行ってこそ成果が出ますから、ぜひご覧ください。

無料PDFレポート「誤解されている傾聴スキル8つの真実」
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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」