悩み相談での上手な話の聞き方

悩みや相談の上手な聞き方、会話やコミュニケーションの仕方について解説します。

悩みを話す人の中には、話すのが苦手な人もいます。

話すのが苦手な人の話を上手に聞くには、話が苦手な人の特徴と理解の仕方を知ることも大切です。

相手の話を理解するには話の聞き方の工夫も必要です。

今回はカウンセリングに限らず、悩みや相談の聞き方、話すのが苦手な人との会話の仕方ということで、そのコツについて解説します。

悩み相談、話し方と聞き方~その1~

先ず、相談する人は悩みを整理して伝えられない、伝えるための言葉が不足することがあります。

例えば主語や述語、動詞や目的語が抜けてしまう場合。

これらの要素が抜けると、文章が完成しないので、全体的な内容が伝わりません。

また、接続詞が抜けてしまう場合もあります。

接続詞が無いと話がダラダラと続く感じで切れ目がないので、理解が難しくなります。

これらが不足するケースでは、聞き手であるこちらが語句や接続詞を補いながら聞き、話し手の話の理解に努めると良いです。

接続詞がないと、相手の話が急に変わったように聞こえたり、唐突に違う話に変ったように聞こえたりします。

その場合、聞き手がそこに接続詞を入れながら聞いていくと理解の整理が進みます。

ただ、こうした聞き方、整理の仕方は、そのように補えるだけの力が必要なので、結局は訓練を続けることが大事になります。

悩み相談、話し方と聞き方~その2~

今度は逆に、言葉が多過ぎる場合も、内容を理解しにくくなります。

悩みを話す相手の話で、一つの名詞に対する形容詞がいくつも出てきたり、前置きがいくつも出てきて長くなる場合。

あるいは、状況をまとめて説明したほうがわかりやすいのに、一から順を追って説明する場合。

会話の中で挿入語句の頻度が多い場合・・・などですね。

これらは聞き手が話を聞きながら、文章として整理りしながら理解につなげていく必要があります。

「話が3つ続いたが、いずれも、要はAについて説明するためのエピソードなんだな」

「述語が2つ出て来てるが、主語はいずれもBさんだな」

「話が長いが、同じ気持ちを違った表現で繰り返している。それだけ気持ちが収まらないのだな」

このような整理と理解を持てるようになると、長い話や複雑な話も理解できるようになります。

聞き方が上手くなると、話し方も上手くなる

そして、こうして聞き方が上手になっていくと、それが話し方にも影響してきます。

つまり、今度は自分が話をするとき、相手にわかりやすいように、伝わりやすいように工夫できるようになります。

主語と述語を一つずつにしたり、適宜、接続詞や挿入語句を用いたりして、相手に伝わりやすく話すことが出来るようになります。

さらに、私の個別レッスンや傾聴スキルセミナーでは応答力も磨きます。

この応答こそ、相手にしっかり伝わるように語句などの選択を厳密にする必要があります。

ですから応答訓練によって、余計に話し方、伝え方のスキルもレベルアップしていきます。

カウンセリングの効果、クライエントの話し方まで変わる

話し方というのは、話し手の内面が反映されます。

話が整理できない場合、話し手の思考も整理されていない場合が多いです。

思考が整理されなければ、感情は不安定になりやすいです。

ですから、カウンセリングを経験することで、クライエントの話し方は洗練され、それによって思考も整理されてくるので、感情も安定していきます。

なぜなら、カウンセラーの応答にふれることで、洗練された言葉、伝え方を学習できるからです。

その場合、カウンセリングの回を重ねることで、クライエントの話し方が変わっていき、クライエント自身も段々とわかりやすく簡潔な語り方になっていきます。

つまり、カウンセリングを受けることでクライエントは精神が安定するだけでなく、自分のコミュニケーションのスキルまでレベルアップが可能となるわけです。

ですから、カウンセラーはそうしたカウンセリング経験をクライエントにしてもらうために、自分自身も聞く力、理解する力、伝える力を磨き続けていきます。

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最後にカウンセリングにおけるカウンセラーの話し方、応答の秘訣にについて短い動画で解説しています。

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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」