カウンセリングの終結、終わり方・終了するとき

カウンセリングが終了する時は、自ずと決まってくるものです。

もちろん、カウンセラーが終了を宣言することはありません。

しっかりとしたカウンセリングが出来ていれば、終了・終結のタイミングは決まりますので、その点について解説します。

カウンセリングの終了の仕方について

今日はカウンセリングの「終結」を考えてみましょう。

カウンセリングを受けようと考えている人。

あるいは、カウンセリングに通っている人。

こうした人たちの素朴な疑問だと思います。

また、カウンセラーの方でも、「いつ終わればいいのか?」について、迷ったり疑問に思っている方もいるかもしれません。

この「いつ終わるのか」というのは、言い換えると「いつ、どのように終わればいいのか?」となります。

つまり、終わるタイミングと終わり方ですね。

そこが肝心なところです。

カウンセラーとしては、このタイミングと終わり方について、自分なりのカウンセリング観を持った方が良いでしょう。

いつ終わるべきか?どのように終わるのか?

ここが自分の中で曖昧だと、ダラダラと面接が続いてしまいます。

それは中継点や山頂のない登山のようなものです。

終わりや節目のない登山ですから、ただ疲れるだけ。

最悪の場合、終結や到達ではなく、脱落という終わり方になってしまいます。

脱落という終わり方は、クライエントにとっても、カウンセラーにとっても、とても残念なことです。

ですから「いつ、どのように終わるものか」というカウンセリング観をぜひ、しっかりと持って頂きたいと思います。

カウンセリングはいつ終わるのか?

では、カウンセリングの面接は、いつ、どのように終わるべきなのでしょうか?

そもそも、相談内容自体が相談者によって全く違います。

そう考えると、その相談内容・テーマによっても違ってくるし、面接の流れによっても違ってくるといえるでしょう。

個々のケースによって違う側面が大きいので、具体的に「このタイミングで、こう終わる」と言い切れない部分があります。

具体的に指摘するには、個々のケースにふれ、それこそ具体的に見ていけば指摘できます。

しかし、ここではそうもいかないので、カウンセリングの終結に関する基本をお伝えしたいと思います。

私はこの基本に基づいてカウンセリングの終わるタイミングとその終わり方について捉えています。

カウンセリング終結の基本

個々によって全く違う相談内容と面接の流れ。

つまり、ケースや面接によって違ってくるカウンセリングですが、その終わり方には、一定の基本的な捉え方があります。

それは次の3つになります。

1)クライエントが終結を決める

2)クライエントとカウンセラーが相談して決める

3)カウンセラーが終結を働きかける

これら3つの基本形を具体的なケースを想定して考えてみます。

1)クライエントが終結を決める

大部分のカウンセリングは、この形が理想です。

私のカウンセリングでも、この形が95%以上です。

クライエントが自ら「終結」を選択及び決断をする形です。

そもそも、カウンセリングは終始、クライエントの主体性で成り立っています。

カウンセラーが質問・助言などでリードする形は好ましくありません。

あくまでもクライエントが自らの意志で問題に向き合い、主体的に解決の道を探る。

その過程で自己洞察や気づきを体験し、自分の捉え方の枠を広げる。

こうした成長体験はクライエントの主体性がなければ起きません。

つまり、カウンセラーはクライエントのこうした主体性が自然に起き、機能していくような対応を「さり気なく」行います。

では、クライエントは何を以て「終結」を選択するのでしょうか?

これはシンプルです。

クライエントが自分の力で問題に向き合い、解決に向けて努力できると判断できた場合です。

ここからは自分一人で辿っていけると思え、なおかつそれをカウンセラーに表明できたときです。

つまり、必ずしも相談の対象となった問題が解決した時とは限らないのです。

問題はまだ解決はしていないが、これからは自分で取り組めそうです。

こうクライエントが思えたときが、カウンセリングの一つの終結のタイミングです。

カウンセリングに持ち込まれる相談内容は、きっちりと解決に至るものばかりではありません。

例えば、大切な人を失ったことによる哀しみや喪失感。

大切な人が帰ってくるはずもありませんし、その悲しみや喪失感が100%解消されることもないでしょう。

それでも、その悲しみ・喪失感と共に、自分なりにその後の人生を生き抜くという答えもあるのです。

その悲しみや喪失感と、これからは一人で向き合える。

あるいは一人で向き合っていこうと思う。

そう言ってカウンセリングルームを後にするクライエントの方もいます。

こうした終わり方が可能なのは、あくまでもクライエントの主体性が維持されているからです。

また、双極性障害、強迫性障害、内因性のうつ病など、完治のない心の病を抱えた方へのカウンセリングも同様です。

完治しない(寛解を目指す)わけですから、病気が治るという解決とは違う方向性になりますね。

病気を抱えながらも、その人なりの人生を過ごすなど、クライエントが自分で一つの終着点を見つけ、目指します。

2)クライエントとカウンセラーが相談して決める

私の場合、このケースは非常に少ないですね。

5%未満ではないかと思います。

それだけクライエントが自ら選択・決断という形を重視しています。

この場合、お互いに「もう大丈夫だな」といった阿吽の呼吸が出来ている場合が多いですね。

3)カウンセラーが終結を働きかける

これは例外的なケースですね。

私も過去15年で2ケースしかありませんでした。

クライエントの主体的判断を待たずして、カウンセラーが「そろそろ終わってみてはいかがでしょう?」という場合です。

これは本当に例外的で、基本的にはないパターンです。

私なりにある判断があって、熟考を重ねた結果の例外的対応でした。

クライエントの主体性を重視

このように、カウンセリングの終結の基本は、あくまでもクライエント主導です。

クライエントの主体性が維持されたままカウンセリングが継続し、終結にまで至る。

ですからカウンセラーには、そういう面接ができる「力」が必要になります。

つまり、カウンセリングの面接の全工程をクライエントの主体性に委ねるという流れになっているかということですね。

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