カウンセリングでどんな話も感情的にならず肯定的に聞く秘訣

カウンセリングでカウンセラーがクライエントの話を聞いている時、感情的になってしまうケースがあります。

本来なら肯定的、理性的に話を聞くべきところです。

そこで、今回はどうしたら肯定的に話を聞き続けられるのか、その秘訣について以下に解説します。

クライエントの話に感情的な反応が起きる?

「相手の話を聞いて、感情的にならないためには?」

先日「カウンセリング入門・基礎講座」をオンラインzoomにて開催。

実施した夜に熱い感想のメールが届くほど、参加者には好評だったようです。

その講座の中で、受講者から出た質問の一つとその回答について今日は書いてみます。

どんな質問だったかというと、こういう主旨の質問でした。

「相手の話を聞いていて、感情的になってしまうことがあります。

どうしたら冷静に聞ける聞き方ができるよでしょうか」

かいつまんで言うと、こういう質問でした。

質問を聞いて私は、これは多くの人がぶつかる問題なのではと思いました。

つまり、話を聞いているうちに「だからダメなんだ」「そういう考え方は変えてほしい」といった思いが出てきてしまう。

辛い話をずっと聞いていて、段々聞いていられなくなる。

聞いているうちにイライラした感情がわいてくるというもの。

あなたもそういう経験をしたことはないですか?

そこで、私は次のように回答しました。

肯定的に聞く秘訣はあるスイッチにある

「人間だから、話によっては感情的になることもある。

そうならないようにするには、別のスイッチを入れる。

相手や相手の話に強い興味・関心が向くスイッチを入れるんです。

私(鈴木)の場合、もう長いことやっているので、自動的にスイッチが入る。

相手のことをもっと知りたい。

どういう経験をし、どんな思いになり、どんな人生を歩み、どんな人なのか。

ここに強く興味・関心を向け、相手に全ての注意を向けると良いです」

つまり、クライエントの話を「興味津々に」聞いていくということなんです。

興味津々になれば、否定的な感情は沸いてこない。

「なるほど、それで?フンフン、それから?」

そういう感じで話を聞き続けることができます。

傾聴、共感的理解、そして応答の基本と原理

つまりこれが傾聴といってもいいでしょうね。

相手と相手の話に強い興味・関心を向け続ける。

相手の話を興味津々に聞く。

だからこそ的確で深い理解が持てる。

その理解を自分の言葉で相手に伝える(応答する)。

その応答を聞いて相手は「その通り」という反応を思わずみせる。

そう、相手のこの反応を確認できて、初めてこちらが相手の話を理解できたことがわかる。

そして、この反応をもって「共感的理解の成立」となり、二人は初めて次の話に移ることができる。

これがカウンセリングであり、意思の疎通であり、対話を重ねるということなんですね。

すべての会話、コミュニケーションの秘訣

だから、これはカウンセリングだけに言えることなじゃない。

雑談、お茶飲み話、会社の会議、世間話など、会話全般にもいえること。

だからカウンセリングの勉強をしてスキルがアップすると、
仕事や人間関係まで良くなるわけです。

私が質問の回答をしている時、それこそ質問した受講者は、
前のめりに、興味津々なまなざしで聞いていました。

自分が質問したことの答え、聞きたかった話なわけですから、興味津々になりますよね。

それと同じスイッチが入った状態でクライエントの話を聞くといいんですよ。

もし、カウンセリングやロールプレイ等をする際には、ぜひ相手の話に興味津々になってください。

そうすれば自ずと集中力も高まり、よく聞けるように(正確に聞けるように)なりますよ。

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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
 詳しいプロフィールはこちら

著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」