傾聴が上達する人、しない人、いったい何が違うのか?

傾聴が出来る人、そして上達していく人と、出来ずに上達も叶わない人、その違いについてのお話。

傾聴できる人、上達する人の違い、勉強法、努力などをわかりやすく解説しました。

傾聴力をあげたい人は必見です。

傾聴力が向上(上達)した人とは

傾聴スキルの習得、習熟、上達について、改めて今日は書いてみます。

「聞けるようになった」

そう実感できた時、そんな瞬間はどのような感覚になるのでしょうか?

私の師、吉田哲も、ある瞬間から自分が「聞けるようになった」と確信したそうです。

私は当時、その話を聞いたとき、どういうことなのかピンと来ませんでした。

吉田の言う「聞けるようになった」と言う感覚が理解できなかったんです。

いえ、理解できなかったと言うよりも、実感が持てなかったと言ったほうが正確です。

この吉田の証言からすると、それまで聞けなかった人間が聞けるようになった瞬間、明らかに本人の中で大きな違いを実感できるということになります。

自分が聞けるようになった、つまり上達したという感覚が、はっきりとわかるといえます。

そしてこの話は、そうした実感や経験がない人間からすれば、当然「ピンとこない」と言うことになります。

ピンとくる経験に到達するためには、正しい訓練をひたすら続けるしかないわけです。

この話を聞いてピンとこなかった当時の私も同様です。

とにかく吉田のもとでひたすら研鑽に励むしかないという結論にいたりました。

吉田のもとでそれこそひたすら逐語検討やその他のトレーニングを続ける日々となります。

皮肉にも、自分が聞けるようになったという実感を持てたのは、その吉田が亡くなった後の話でした。

上達したと言う事は、上達した人間にしかわからない。

そのことを身をもって実感することにもなりました。

つまりカウンセリングや傾聴で言えば、聞けるようになった人間にしか「聞けるようになった」ということが実感できないわけです。

ということは、同じように聞ける人間同士では通じ合うこと、理解し合えることがいろいろあるということです。

もうこれは理屈というより実感なんですね。

同じ感覚を持っている者同士でしか理解し合えない世界です。

ですから、誰かがいくら「自分は聞ける力を持っている」と主張したとしても、実際に力を持っているかどうかは、その力を持っている人間にしかわからないことなのです。

まぁ、証明する方法があるとすれば逐語検討でしょう。

傾聴が出来る人かどうかはこれでわかる

逐語記録を詳細に検討し、その検討の仕方を見れば、その人の聞く実力がほぼ推し量れると言ってよいでしょう。

同様にに聞く力を持った人間であれば、おそらく逐語検討を行うと以下のようなことが起きるはずです。

同じような視点を持ち、同じようなところにフォーカスが行く。

同じような応答が思いつく。

同じような指摘を同じようなタイミングで示す。

なぜなら上達した者同士の視点というものがあるからです。

例えば、聞く力を持った人間とそうでない人間とが同じ逐語を見たとします。

すると、聞く力を持たない人間がどんなに注意深くその逐語を検討したとしても、聞く力を持った人間の検討には到底及ばないことになるのです。

それは、聞く力を持った人間しか持てない視点や理解があるからです。

同じ話を聞いていても、聞く力を持った人間とそうでない人間とでは、そもそも聞き方の精度や理解の深さが違ってきます。

そしてその聞いた話に対する応答でも、言葉の選び方や伝える口調などまでも違ってくるはずです。

同じものを見て同じものを聞いているのですが、聞く力を持った人間とそうでない人間とではまるで住んでいる世界が違うかのようになります。

当然、指導にもそれが如実に反映します。

また、上達した人間というのは、そこまでの訓練の経験を経て人格的な向上も経験します。

地道に訓練を続けることで培われる精神力、集中力、忍耐などが、その人間の人間力を押し上げると考えられます。

訓練を続け実力を有した人間は、安定感や自信を兼ね備えている所以です。

そして、一芸に秀でたものは…という言葉があるように、1つの専門性を身につけた人間は、隣接する分野に対しても優れた洞察力や分析力を発揮します。

それは様々な事象に対しての本質的理解を持つ上では、ある意味、共通するものがあるからでしょう。

1つのことに習熟した人間は、様々な事柄に対して冷静に的確に対処する力を備えていると言っても良いでしょう。

傾聴を上達させるために知っておきたいこと

地道に力をつける。

虎視眈々とチャンスに備える。

物事を成就させたり、やりたいことを実現させたりするには、こうした姿勢と取り組みが必要になります。

カウンセリングや傾聴の学習でも同じです。

今よりも力をつけてしっかりと対応できるその日のために、今から地道に取り組んでいきましょう。

正しい努力を地道に続けていけば、その分だけ力がついていきます。

ただ、ここで気をつけなければならないのは、力がついていくには、それ相応の時間が必要だということです。

初めのうちはずっと努力しているにもかかわらず、なかなか力がつかないものです。

同じ失敗を繰り返したり、できたと思ったら全然できてないことに気づいたり・・・・

正しい努力であっても、それをずっと続けているのになかなか結果が出ない。

つまり、努力の時間と成果や上達という結果が出るまでの間には、長いタイムラグ(時差)が出てくるものなのです。

このタイムラグに多くの人が耐えられず、やがて努力や学習をあきらめてしまうのです。

これがいわゆる挫折です。

努力と結果との間にはタイムラグがある。

そういうことをしっかりと理解できていれば、結果が出なくても試行錯誤を続けられるようになります。

ところが、私の養成塾でもこれまで、残念ながら多くの人たちがそういう意味での「挫折」をしていきました。

つまり、皆すぐに結果が欲しいわけです。

ところが、結果を早く欲しがる人を観ていると、その多くが取り組むことを次々と変えています。

取り組み始めて、ほどなくしてその努力を放棄し、また別のことを始める。

そしてまた放棄し・・という具合に、このパターンを繰り返しているのです。

酷な言い方になりますが、結果として何一つ身についていない。

身についていないから不安になり、また新たな事を始める。

この悪循環から抜け出す唯一の方法は、地道な取り組みです。

もちろん、それ相応の時間をかけた結果、自分の限界を知り、方向性を変えるという場合はあるでしょう。

しかし、そのようなきちんとした方向転換をしている人は少なく、他の多くの人たちが安易に彷徨っている感じですね。

傾聴力、セラピーの力をつけるトレーニングのために大切な2つのこと

また、時々驚く話を聞くことがあります。

それは、傾聴やカウンセリングの学習の際に起こる、指導者とのトラブルや生徒同士のトラブルです。

つまり、対人援助の勉強やトレーニングをしている人たちの間で、人間関係のトラブルが結構起こっているという事実です。

「事実」と書いたのは、実際にそうした被害にあった人たちから直接話を聞いてきたからです。

指導者に質問や意見を言ったら、思いっきりキレられた。

学習グループ内で無視や意地悪をされた。

そういう話を比較的聞く機会が少なくないのです。

本来、地道に学習や訓練を続けて自分の力をつけることを第一義にする立場の人たち。

そうした人たちの迷走ぶりは、聞いていて実に滑稽ですし、本末転倒も甚だしいといえます。

これらの状況からいえること。

それは次の2つの大切な姿勢です。

1)努力というのは結果が出るまで続けるから結果が出る

2)どんな状況でも自分自身を省みる

努力を始めてから結果が出るまでには大きなタイムラグがあると言いました。

場合によっては数か月から数年のタイムラグを経験することもあります。

私の場合は、聞く力の基礎を築くまでのタイムラグは5~6年でした。

また、どんな結果や状況であっても、人のせいにするのではなく、自分はどうであったか?を常に振り返ることです。

これはいたずらに自分を責めるということではありません。

「どうせ自分がダメなんだ」と捉えるのは、ただ感情的になっているだけです。

そうではなく、理性的に「自分はどうであったか?」と改めて冷静に捉え直すのです。

カウンセリングでは逐語検討というトレーニングがあります。

非常に有効でトレーニング効果も強力なのですが、このトレーニングの良いところは自分をしっかりと顧みる経験ができることです。

指導者に自分がやっていること(カウンセリング・傾聴)をチェックしてもらい、上達に必要な指導を受けます。

このトレーニングをしっかりと続けると、自分を顧みるとはどういうことかを実感できます。

いずれにしても、こうした地道なトレーニングを続けることが大切です。

私の元で個別レッスンやグループレッスンを続けている人たちは、少しずつではありますが着実に実力を伸ばし、上達を実感しています。

それは、地道なトレーニングに集中し、余計なことを考えないために、焦りや不安、迷いなどが生じる暇を与えないからです。

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心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
 詳しいプロフィールはこちら

著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」