カウンセラーが傾聴力と応答力を身につける方法

カウンセラーが傾聴力と応答力を身につけるには、先ず考え方の間違いに気づくことです。

傾聴力も応答力もスキルですので「上達すること」が必須であり、そのために何をどうするかが大事です。

ところが、多くの学習者はカウンセラーが傾聴力や応答力を磨く上で誤解があったり間違いを犯していたりしますので、そのあたりを改めて解説します。

かける言葉が見つからない時でもかける言葉が応答

「いったい、どう言葉をかけていいものか・・・」

誰かが打ちひしがれている時、私たちは言葉を失います。

下手に言葉なんかかけられない。

ソッとしておくことしか、今はできない。

今までにそういう場面はなかったでしょうか?

そのような時、私たちはただただ戸惑い、動揺し、何もできない自分の無力さを思い知ることになります。

困っている人の心に寄り添うということが、どれほど難しいことかを経験します。

それはある意味、言葉の無力さ、言葉の重みを実感することでもあります。

しかし、カウンセラーはカウンセリングにおいて、そういう相手、そういう状況でも、何か「言葉」をかけていくことで援助をします。

私たちの仕事は、かける言葉が見つからないような場面であっても、敢えて言葉をかけて寄り添うことに挑戦していく仕事でもあるのです。

もちろん、かける言葉を間違えてしまえば、相手を傷つけるかもしれません。

傷つくことで相手は黙り込んだり、時には怒りをあらわにたりと、余計に感情的にさせるだけに終わるかもしれません。

言葉によっては、人は一瞬にして深く傷つくことがあります。

言葉というのは、そうした「破壊力」すら持っていたりもするのです。

しかし、一方で言葉は人の心を一瞬で癒す力も持ち合わせています。

たった一言がその人の心に明かりを灯し、力を与え、勇気をもたらすこともあります。

やっぱりカウンセラーは言葉で寄り添うことに挑戦する

私自身、カウンセリングで時々こういう話を聞くことがあります。

「鈴木先生のあの一言で、私は本当に救われました」

これは私に限らず、カウンセリング経験をお持ちの方なら実感されたことがあるかもしれません。

私たちカウンセラーは、こうした言葉がけを常に意識して言葉を投げ返します。

誰もが言葉を失い、誰もがかける言葉も見つけられない状況の中で、敢えて言葉をかけて寄り添っていく仕事といってもいいでしょう。

そのためには、そうした言葉をかけられるようになることが必要です。

そうした言葉をかけられる「力」をつけることが必要です。

以前から私が「寄り添うためには、寄り添えるだけの力が必要になる」と言ってきたのは、こういうところでもあります。

思いやりや愛情だけで成り立つような世界ではないということです。

医者も思いやりや愛情だけでは、患者を救えませんからね。

心理的援助も同じです。

どんな言葉を選ぶのか?

どんな雰囲気や言い方で伝えるのか?

どのタイミングでかけるのか?

その言葉をかけることで、クライエントの心はどう動くのか?

こうしたことを瞬時に判断しながら言葉を織りなしていくのがカウンセリングです。

言葉の重み、言葉の危うさ、言葉の力に誰よりも精通していく。

そういう訓練と経験値が必要な仕事です。

「知っている」と「実際にできるようになる」は違う

知っているということと、実際にできるということ。

この両者の間にあるギャップはとても大きなものです。

私たちは何かをする際に、このギャップに悩まされ、そして埋めようとします。

しかし、なかなかこのギャップの問題は簡単ではありません。

なぜなら、このギャップをしっかりと埋めるためには、相当の時間と労力を要するからです。

もう一つの問題は、そもそもそこにギャップがあるということ自体に気づいていないというものです。

つまり、知っているというだけなのに、もう出来たことにしている。

知識として知っていれば、即できるのだと錯覚する。

そもそも、知っていると実際にできるとの間にあるギャップの存在自体が視野に入っていない。

こうなると、場合によっては泥沼に陥ることもあります。

実は、これらの現象そのものが、今のカウンセリングや傾聴の勉強をしている人たちに起きているものです。

傾聴やカウンセリングの理論を知識として覚えた。

でも、いざ実際に人の話を聞こうとすると、途端に迷路に迷い込む。

多くの時間を費やして獲得したはずの「資格」が、まるで役に立たないことを突きつけられ、愕然とする。

こうしたケースが後を絶たないのが、今の心理の世界の現状です。

しかし、考えてみれば当然の話で、愕然とする方がおかしいのです。

なぜなら、先にもふれたように「知っている」ということと「実際にできる」ということとの間には、とても大きなギャップが存在するからです。

私はこのメカニズムを説明するのに、よく用いるのがスポーツの技能習得の例えです。

野球のキャッチボールでも同じ。

投げ方や補給の仕方をテキストで読み、知識として覚えたとしても、翌日から「その通りに」投球や捕球ができる人間はいません。

では、そうすれば「その通りに」いくかというと、練習と指導、実践経験と振り返りが必要になります。

自分の身体の動きを指導者にチェックしてもらい、助言を受ける。

その助言を受けて不十分な動き、不適切な動きの修正に努める。

その繰り返しを続ける先に、やがて「その通り」に動ける自分に変化・成長していく。

「知っているだけ」の状態から「実際にできる」になるステップですね。

傾聴能力(聞く力)を身につける方法

傾聴やカウンセリングも全く同様の話になります。

最初は知識がいくらあっても人の話をしっかりとは聞けない。

集中力の欠如や不足、余計な思考や感情、思い込みなどによって、正確に聞くことができない。

私の経験からいうと、集中力の欠如や不足が8割でしょう。

これを研ぎ澄まされた集中力とその持続をもって聞き続ける。

そういうレベルにもっていくのに「翌日からすぐに」ということはあり得ないのです。

私が行っているカウンセリングの個別トレーニングでは、例えば週一でトレーニングすると、だいたい2~3ヵ月で聞き方に大きな変化が出てきます。

月2回位のペースでだいたい半年ほどでしょうか。

明らかにそれまでとは次元の違う聞く力が育っていきます。

このペース、正直、他の学習機関やスクール・大学で学ぶより、はるかに早いと思っています。

こうしたコミュニケーションや傾聴の反射神経が育つには、それなりの時間と労力が必要です。

そして何よりも反射神経が確実に磨かれていく適切なトレーニング内容が必要になります。

つまり、正しいトレーニングを成果(変化)が出るまで繰り返せば、自ずと結果は出てくるということです。

しかし、多くの学習者がつまづくのも「ここ」です。

そもそも、知っているだけでそこから先に進めないのです。

どんな物事でも、習得には時間がかかります。

自分の労力と結果が出るまでの時期との間にも、大きなギャップがあるものです。

この時間差(タイムラグ)に耐えられない限りは、聞く力すらものにすることはできません。

結果が出るまでの間、ひたむきにトレーニングに専念する。

傾聴能力(聞く力)を身につける方法は、これ以外にはないのです。

「臨床カウンセラー養成塾の無料メルマガ」でもっと読める!
こうした内容をもっと知りたいという方のために「臨床カウンセラー養成塾」のメルマガをお届けしています。あなたのスマホ、タブレット、PCに無料で読むことができます。ご購読をご希望される方は、下記からご登録頂けます。

無料でメルマガを読んでみる

メールは「臨床カウンセラー養成塾」という件名で届きます。購読解除はメルマガの巻末(下部)より、いつでも出来ます。興味のある方はご購読ください。

追伸:
さらに、傾聴について、こうした皆が知らない真実を、今回一冊のレポート(56ページのPDF無料レポート)にまとめました。
無料PDFレポート「誤解されている傾聴スキル8つの真実」
~形だけの傾聴から、人と心通わす傾聴へ~

こういう話は、おそらく他では知り得ないと思います。
本当の意味で、現場で使える傾聴を身につけたい、そのために必要なことを知っておきたいという方。
  下記フォームにお名前とメールアドレスを記入して「登録する」をクリックすると、PDFレポート(サポートメルマガつき)が届きますので、読んでみてください。
【無料PDFレポート「誤解されている傾聴スキル8つの真実」】
                        




メールアドレス:  (必須) 
お名前:  (必須) 

【月額2980円のオンライン講座】
傾聴・カウンセリングや心理学、人生100年時代の幸せな生き方を学習できる「オンライン講座」が好評です。
会員限定サイトの動画セミナー、コラム記事が、スマホ・PC・タブレットから見放題でなんと月額2980円!

【月額2980円】オンライン講座の詳細はこちら



関連記事

  1. カウンセリングの面接技法と実際

  2. カウンセリングの応答技法のウソ、ホント

  3. カウンセリングの応答技法に必要な能力

  4. 傾聴・カウンセリングはなぜ人を立ち直らせるのか?

  5. 傾聴でカウンセリングを深める秘訣がある

  6. カウンセリングの応答技法と傾聴

  7. 相槌(あいづち)とうなずき(頷き)と傾聴

  8. 長~い話の聞き方・応答の仕方

【無料PDFレポート:誤解されている傾聴スキル8つの真実】

傾聴について、皆が知らない真実を一冊のレポート(56ページのPDF無料レポート)にまとめました。

下記をクリックすると、PDFレポート(サポートメルマガつき)が届きますので、読んでみてください。⇓  ⇓  ⇓

無料PDFレポート

心理カウンセラー・臨床カウンセラー養成塾 塾長 鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

台湾でも出版された「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」の著者で、心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
 詳しいプロフィールはこちら

著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」