傾聴の効果って何?カウンセリングの成否は応答で決まる?

傾聴の本当の効果とは、カウンセラーの応答にあります。

ところが、傾聴の本当の効果について実感できている人はほとんどいません。

そしてその応答のカギを握るのが反射神経をいかに磨けるかです。

では、どのような反射神経をどう磨けば良いのか?

心理カウンセラーの臨床経験からわかりやすく解説してみました。

傾聴の効果を実は知らない人が多い

最近では様々な職種の方が傾聴を学ぶようになりました。

心理職だけでなく、福祉、医療、教育関係や、会社勤めの方々。

人事・教育部門の方や営業・接客をされている方など、多岐にわたります。

そんな風に注目され、多くの方が学んでいる傾聴ですが、これまた多くの学習者が迷路にはまっているのも事実です。

心理の資格はたくさんあるし、有資格者も多くいます。

実際にカウンセリングを仕事にしている人もたくさんいます。

それにもかかわらず、傾聴を実践できている人が少ないのです。

なぜ傾聴がここまで実践できない人が多いのか?

それは、そもそも傾聴にどんな効果があるかを理解できていない人が多いからです。

本当の意味で傾聴が人間援助にどれほどの力となるかを知らない人が多いのです。

カタルシス効果は本質的な効果ではない

よく言われるのは「カタルシス効果」などです。

確かに、思いのたけを言葉にして語り尽くす。

その心理的効果も決して小さなものではありません。

しかし、傾聴の本当の効果とは違います。

傾聴をしっかりと実践できると、クライエントの精神機能が回復していきます。

傾聴するだけで、どうしてそんな変化が起きるか?

皆さんはおわかりでしょうか?

ここでもう一度、臨床カウンセラー養成塾での「傾聴の定義」をお伝えします。

「傾聴とは、相手の話を正確に聞くことであり、聞けること」

これが傾聴の定義です。

そして「正確に」というのはどの程度の正確さかというと「相手の話を一言半句漏らさず、違わずに聞く」というほどにです。

こうした聞き方を面接時間一杯に維持することで、クライエントの内面ではいかなる変化が起きるのでしょうか?

クライエントがカウンセリングで話をする時は、多くの場合、精神的に不安定であったり、混乱していたりします。

感情面でいうと、不安や怖れ、迷い、苦痛、悲しみ、孤独、そして絶望感に苛まれた状態です。。

こうした状態にある人間の話を、カウンセラーは全身全霊を傾けて聞きます。

全身全霊とは、先にお伝えした「一言半句漏らさず、違わずに」ということです。

傾聴はカウンセリングの成否を左右する入口

私たちは自分が話している話を、聞き手によって集中して聞いてもらえると、自分が相手に限りなく受け入れられていると感じます。

それは限りない肯定感につながりますし、あたたかい経験となります。

そうした経験はクライエントが立ち直る上で、一つの力になります。

また、傾聴してしっかりとした理解をもてたカウンセラーは、当然ですが適切な応答を投げ返すことができます。

適切な応答というのは、クライエントの訴えたい事を実に見事に理解したということが伝わる応答です。

この応答、つまりカウンセラーの言葉や態度に何度も触れることで、クライエントは勇気づけられていきます。

また、クライエントの話をしっかりと傾聴することで投げ返される応答。

その応答にふれることでクライエントは自分が話した内容や言葉、その時々の気持ち、感情、背景にある捉え方に気づきます。

つまり、クライエントの自己理解や問題に対する理解が進みます。

そうして一つ、また一つとパズルのピースが埋まっていくことで、問題の全体像が喘鳴になり、細部への理解を新たにできます。

ここまでくると、クライエントは主体的に取り組む動機づけが生まれ、自ら問題解決に積極的に取り組むようになっていきます。

もうおわかりだと思いますが、こうした全体的な取り組みの入り口。

それが傾聴であるということなのです。

ですから、入り口である傾聴が上手くできないということは、カウンセリングや対人援助全体の取り組みが成り立たないということです。

そう考えれば、どんな心理療法であっても、先ずは傾聴が必要であり、傾聴力が必要だということがわかります。

傾聴が難しいから他の心理療法に切り替える。

この発想がある意味、短絡的で危険であるということもいえるわけです。

「傾聴の効果は何か」となったとき、このような全体的で細部にわたる話になります。

傾聴ができない、つまり正確に聞けない。

そうなると、その後の理解も、応答も、クライエントの変化も、全て歯車がかみ合わなくなってしまうのです。

逆にいえば、傾聴がしっかりと出来ている限り、その後の理解や応答、ケース全体の理解も的を射たものになるわけです。

カウンセリングの成否は応答で決まる

カウンセリングの成否を決めるのは、カウンセラーの応答です。

どんな応答かによって、カウンセリングの流れが変わるからです。

その応答がどんな内容か、どんな言葉や表現か、どんな意図があるか。

その一つ一つの要素全てがカウンセリングの成否に直結しているのです。

ですから、カウンセラーの実力は、どんな応答が出来るカウンセラーかによって決まるとも言えます。

逆にいうと、その応答をチェックすれば、カウンセラーの実力がわかるということになります。

カウンセリングがグッと深まったり、グイッと進展する。

そんな応答を投げ返せるカウンセラーは、力があるということになります。

カウンセラーの反射神経を磨くトレーニングこそ必要

このことは、知識や理論を知っているだけでは、カウンセリングは上手くいかないということを意味します。

もちろん、必要な知識も知らなければお話になりません。

しかし、いくら知識があってもクライエントの話に的確な理解と適切な応答が出来なければ実戦では歯が立たないのです。

ですから、必要なのはクライエントの話を聞いて的確な理解と適切な応答が返せる「反射神経」なのです。

つまり、カウンセリングの学習やトレーニングは、この反射神経を磨くものであるということになります。

私の所では、個別の指導による逐語検討を続けています。

学習者のカウンセリングやロールプレイなどの逐語を、録音記録と共に検討していくのです。

検討は一言半句のレベルで行います。

だからそこ、一つの応答も、そして一言たりとも疎かにしない傾聴や共感が実現できます。

逐語検討や傾聴レッスンをしていると、学習者は自分がいかに言葉を疎かにしているかに気づきます。

そして、カウンセリングの中では、一言たりとも疎かにしていい言葉や表現は無いということを理解します。

これは逐語検討やそれに相当するトレーニングを経験しないと実感出来ないことです。

私の所では、少なくとも「て・に・を・は」のレベルまでチェックします。

「~なんですね。」を「~なのかもしれないんですね」に直したり、「自分を」を「自分自身を」に直したり・・・

もちろん直さなければならない根拠もしっかりと示します。

そうやって一言半句を正確に聞き取る反射神経を、一言半句を適切に投げ返せる反射神経を磨きます。

そして、こうした繊細で緻密な作業を、カウンセリングでは「さり気なく」出来なければなりません。

隅から隅まで厳密にチェックされた応答を、自然に反射的に繰り出すことが肝心です。

昭和20年代から50年代前半の日本の名だたる臨床家の逐語を分析すると、こうしたところの注意が行き渡っています。

ぜひ、こうした臨床の基礎力を身につけて頂きたいと思います。

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