心理カウンセラーになるために必要なこと

カウンセラーになるには、心理学だけでなく常識や社会性が必要です。

人と接する時、企業の研修をするとき、それぞれの分野の社会性や常識もありますし、人として当たり前の感覚を働かせることも必要です。

そういう意味では、誰とでもどんな話でもできるコミュニケーション能力はあって当たり前。

人間そのものを広く深く理解していて、社会の変化にも敏感である、そういう神経も必要になります。

カウンセラーになるためには大事なお話ですので、分かりやすく書いてみました。

カウンセラーは問題ではなく人と接することが大事

「臓器(器官)ではなく、人(患者自身)を見よ」

これは、日本の心療内科の基礎を築いたと言われる九州大学の元教授(故人)池見酉次郎氏の言葉です。

今でこそ心療内科は多くの人に認知されています。

しかし、昭和30年代には、まだ存在せず、心因性の内臓疾患は内科などを受診する時代でした。

ストレス性の内臓疾患は、その臓器だけを捉えて治療に当たるべきではない。

ストレスは心の問題であるのだから、その人そのものをも見ていくこと。

池見医師はそう説いてきたそうです。

そしてこれは心理療法の一つであるカウンセリングでも同じです。

病気やその人が直面している問題だけを捉えるのではなく、クライエント自身ともしっかりと向き合う。

そうすることで、結果的に問題解決の確率も高くなっていきます。

ところが、問題が難しいケースや起きた出来事が厄介な場合、私たちはつい問題やその出来事のみに注目してしまいがちです。

そうすると、途中から膠着状態に陥ったり、袋小路にはまったりして、やがて行き詰まります。

肝心のクライエントという「人」が見られなくなってくるからです。

私はこの仕事を続けてきて、カウンセリングというのは「人にふれる」仕事だと思っています。

その人自身にふれていくこと。

そうすることがとても大事だということを、臨床の世界に身を置いてつくづく教えられました。

そして「その人」というものへの理解が少しずつ得られていくと、それにつれて信頼関係が生まれ、問題解決に近づきます。

もっとわかりやすくいうと、カウンセラーとクライエントとの双方に分かちあえるものが増えていく。

そうなればなるほど、事態は好転することが多いということです。

傾聴や共感的理解の実践は、こうした流れを生むために必要となるわけです。

カウンセラー自身も自分の未熟さと向き合う

ところが、カウンセラーも人間です。

私もそうですが、そもそも人間というのは未熟な生きものです。

その未熟さは、カウンセリングには露骨に顔を出します。

とってもわかりやすく顔を出しますね。

そうなったら、カウンセリングは上手くいかなくなります。

上手くいかなくなったら、そこから必要なことを学んで再び挑みます。

カウンセラーが人間(未熟)である以上、こうした経験は避けられないことでもあります。

だから、カウンセラーというのは、そうしたことを繰り返していくしかないのかもしれません。

つまり、大事なのは自分の未熟をよく理解し、それを解消するために学び続けること。

これをずっと繰り返すことなのかもしれません。

そう考えると、この仕事はなかなか厄介な仕事ですし、カウンセリングを学ぶというのも楽な話ではありません。

しかし、マイナスの後ろにはプラスが背中合わせに控えているものです。

自分自身の人間としての未熟さは、成長するための一里塚のようなもの。

そうであればむしろ、良いカウンセリングをするためには、カウンセラーは自分の未熟さと積極的に向き合った方が「得(徳)」なんです。

現在、私自身も常に自分の未熟さが臨床課題としていくつかあります。

課題と向き合う時は、決して気持ちの良いものではありません。

ですが、向き合ってしまった方が、その先に進めることができる。

そういう経験を積み上げていくことで、地に足のついた臨床活動につながるのではないでしょうか。

とにかく学ぶ。ひたすら学ぶ。

できれば座学だけではなく、経験から学びましょう。

一番王道は自分の逐語と向き合うか、指導を受けることでしょうね。

時代の変化、社会の変化にも対応が必要

以前、千葉県にある約1000名の従業員がいる精密機器メーカーの企業研修に登壇しました。

新入社員のフォローアップ研修として、メンタルヘルスをテーマにという要望でした。

どうやら、若い社員の多くが辞めてしまうようで、そうした背景があって、テーマがメンタルヘルスということのようです。

詳しくその会社から話を聞いてはいないのですが、おそらくフォローアップ研修云々ということで解決はしないのでしょう。

上司のマネジメント、組織の風土、業界の規範、はたまた人手不足の波・・・

こうしたもっと大きな問題が見え隠れするのです。

また、とある全国規模の小売りチェーングループにて、売り上げとモチベーションの心理学というテーマでの講演をやりました。

こちらも背景には離職者の増加という問題がありました。

この場合、競合する企業の存在や業界(業態)自体の衰退という問題が背景にありました。

もちろん、離職率の低い組織は人間関係が良く、また生産性も高いという傾向がありますから、そういう話もしました。

しかし、人手不足や離職の問題は、もう組織内部の改善だけで何とかなる時代ではなくなってきました。

日本は少子高齢化と人口減少という二重の問題に直面している国です。

また、AIやロボティクスなどの急速な開発によって、様々な仕事がそれらに代替されていきます。

スマホやSNSの影響力は年々増大し、それによって業態やマーケットの動向も、これまでにない大きな変化が起きています。

そう考えると、企業研修の存在意義も大きく変わってきます。

接遇やコミュニケーションといったものより、開発技術者の創造性といったテーマに、企業はより多くの人材教育費を投入するかもしれません。

様々な企業の研修を通して、改めてそのようなことを考えさせられました。

産業界にも精通することが必要

ただ、だからといって産業界から人間関係の問題が無くなるわけではありません。

また、そこに人が介在する限り、心理の問題は常に向き合うテーマになります。

ここの部分で本当の専門性(知識・情報・スキル)を有していれば、心理カウンセラーとして役に立てる余地はまだまだあります。

ただ、心理の専門家は産業界から、本当の意味で信頼されていないところがあります。

それは、心理職の人間に社会の常識的感覚や産業界の常識的感覚に精通していない、疎い人間が多いからです。

もちろん、産業界の人たちがメンタルの問題に対する認識が弱いというのもあります。

しかし、やはり我々心理の世界の人間が社会的信頼を失墜していることが大きいでしょう。

例えば、一般の人たちは、心理の専門職の人間に対して「何か変わってるな」と感じることが多いのです。

それは、我々心理職の人間が、社会的な常識や感覚に疎いことがあげられます。

しかし、もしこちらが一般の人たちよりもさらに社会的な常識や感覚をしっかりと有した上で話をすれば、信頼を得られます。

企業の研修を行う際にも、企業の担当者だけでなく、時には経営者と直接話をする場合もあります。

場合によっては、経営者が研修をオブザーブすることもあるのです。

そうした時に、こちらがある程度経営的な常識や感覚が無いと、経営者の講師を見る眼は厳しくなります。

ですが逆にこちらが経営者と阿吽の呼吸の会話が出来たり、経営者の意向を汲んだ動きを見せれば、即座に信頼されます。

経営者は人を見る眼が鋭い人が多いため、ごまかしは通用しないのです。

カウンセラーには社会性がますます求められる

これからの時代、カウンセラーは心理だけ勉強していても通用しなくなります。

というよりも、本来心理の問題は人の営みの中にあるものなので、その営みや社会に対する十分な理解が必須です。

よく言われる「変わった人」というのは、もっと厳しい言い方にすると「ズレてる人」という意味です。

社会性をしっかり有して相談業務に臨むことが、今後はますます必要になるでしょう。

その上で傾聴や共感的理解の能力をレベルアップさせていくことが求められることになります。

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