なぜ心理カウンセリングは効果があるのか?それは、来談経験によってクライエントの視野が広がり、問題や事故への捉え方が変わるからです。
つまり、どんな対話になっていくかがカウンセリングのカギを握るわけです。
この点、とても重要なので、以下にわかりやすく解説します。
心理カウンセリングの効果とは?
「カウンセリングはなぜ、悩みや苦しみを解消できるのか?」
人はなぜ悩み、苦しむのでしょうか?
悩みや苦しみはどうして生まれるのでしょうか?
人が悩みや苦しみを経験するプロセスをわかりやすくすると、こうなります。
1)出来事⇒ 2)捉え方⇒ 3)感情⇒ 4)快0r不快
ご説明しますね。
1)ある出来事が起こる
例えば仕事でミスをした、思うような結果が出なかった
2)その人独自の捉え方をする
「こんな仕事も出来ない自分はダメな人間だ」
3)ある感情が起きる
(自己への)怒りの感情、(将来への)不安感情、焦燥感
4)心の中は不快な状態に変化する
ストレス、自信喪失、身体症状、うつ
やや簡単に書いてますが、これが、悩みや苦しみに至るプロセスです。
そこであなたに質問です。
悩みや苦しみを解消、もしくは未然に防ぐには、上記のどの部分にアプローチするのが適切だと思いますか?
まず、1)目の前に起こる出来事 は、基本的にコントロールできません。
自然現象も含め、自分以外の要因で起きる出来事は基本的には私たちがコントロールすることは難しいでしょう。
そうなると、残るは2)以降の3つの要素のどれかとなります。
心理療法によっては、脳の状態そのものに働きかけ、状態を変化されるものもあります。
また、薬物によって脳に直接働きかけ、脳の状態を変化させるということも、場合によっては必要です。
では、カウンセリングはどこに働きかけるのか?
カウンセリングは主に2)その人独自の捉え方 に働きかけ、3)の感情の変化を生み、4)で心を不快から快へと導きます。
カウンセリングでは、その人の「捉え方」によって悩みや苦しみが生まれると考えます。
そこで、その人独自の「捉え方」に、その人自身が気づいていく。
それを「対話」を通して明らかになるようにします。
脳に直接働きかけるだけで、捉え方は変わらない。
これだと「捉え方」は変わっていないため、また悩みや苦しみが再燃したり、繰り返されたりする可能性が残ります。
脳に直接アプローチして、その状態を変えるのではなく、捉え方を建設的、現実的に変えていくのがカウンセリングの目的。
しかも、日記をつけるとか、助言(知的な働きかけ)ではなく、「自分自身を語る」という自然な対話(感情交流)によって変容をはかる。
つまり、より自然な変容に焦点をおいているわけです。
心理カウンセリングの成否の分かれ目
カウンセリングを失敗する典型的なパターンの一つは、クライエントの否定的な表明を受け止められなくなる場合です。
クライエントの否定的なものの見方、否定的な感情の吐露、こうした表明を受け、カウンセラーにも否定的な感情が起きる。
そうなるとカウンセラーは、もうクライエントに対して肯定的な態度・姿勢を維持できす、対応も否定的になってしまいます。
結果として「傾聴」も「共感的理解」も成り立たなくなり、カウンセリングは上手くいかなくなります。
クライエントが職場の同僚の批判を延々と話す。
それを聞いているカウンセラーも、段々とイライラしてくる。
「どうして人の批判ばかりに終始するんだ」
「こんなことばかり言っているから立ち直れないのだ」
こうした否定的な見方・感情がカウンセラーの中に起き始めます。
また、クライエントのこうした否定的な表明の連続にカウンセラーはなす術もなく黙ってしまったりします。
結果としてこれもカウンセリングとしては上手くいかなくなります。
では、クライエントの否定的な表明の連続に、カウンセラーはどんな心がけで、どう対応すればいいのでしょうか?
ポイントはいくつかありますが、次の2つが特に重要です。
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1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める
2)否定的表明の奥にある感情(訴え)を理解しようと努める
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それぞれ解説しましょう。
1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める
肯定的な態度だけでなく否定的な態度も尊重します。
誰かの批判であっても、愚痴や泣き言のような話であってもです。
なぜなら、これらを尊重されることでクライエントは自分の「全ての態度を尊重された」という経験をすることになります。
その結果、クライエントは自分を「ありのまま受け容れてもらえた」と実感し、その実感が自己肯定・自己受容につながるからです。
2)否定的表明の奥にある感情・訴えを理解しようと努める
否定的な表明の話の「内容」に気を奪われることなく、その奥にある感情や訴えに関心を向け続けます。
「母は私のことを褒めてくれたことはない。母はいつも私のやりたいことを認めてくれなかった。」
この訴えに対して、否定的な感情がわいたカウンセラーは
「お母さんにもお母さんの苦労があったのでは?」とか、
「お母さんにこだわらず、自分の力で生きようとしたら?」
と言いたくなるかもしれません。
そうではなく、この否定的な表明の奥にある感情や訴えに関心を向け、
「自分の気持ちをもっと理解してほしかったという思いがあったんですね」
「お母さんに認めてもらえなかったけど、自分に自信を持ちたいって思うんですね」
という風に、お母さんへの批評に焦点を合わせるのではなく、お母さんに対する「クライエントの気持ち」に焦点を当て、その言語化に努めます。
この“ちょっとした違い”の積み重ねによって、面接の流れがガラッと変わることは珍しくありません。
重要なので、2つのポイントをもう一度。
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1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める
2)否定的表明の奥にある感情(訴え)を理解しようと努める
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我々カウンセラーも人間ですから、当然上の2つにも限界が生じます。
その時は自分の限界を熟知することがさらに重要で、ここに「学び」を忘れないことが何よりも大切だといえるでしょう。
いずれにしても、否定的表明にこそ、クライエントの立ち上がる“チャンス”が潜んでいます。
カウンセリングでは、そのチャンスが見えてくるのを粘り強く待つ姿勢が大切です。
心理カウンセリングのカギは応答
「実際の面接ではどう対応すればいいの?」
「クライエントに、どんな言葉を返せばいいの?」
「傾聴・共感的理解は、具体的にどうすればできるの?」
カウンセラースクールでカウンセラー資格も取得した。
どんな理論や心理療法があり、どんな技法があるのかもわかった。
多くの人たちがこの時点でカウンセラースクールで学んだことを仕事や日常で活かそうと思うことでしょう。
しかし、カウンセラースクールを卒業したこれまた多くの人たちが、次のような”壁”にぶつかることになります。
カウンセラー資格は取得したけれど・・・
「面接の途中でどうしても行き詰ってしまう」
「オウム返しなんて、実際のカウンセリングで通用しない」
「教わった通りにやっても、”機械的”で”不自然な”対応になってしまう」
実際に生身の人間を相手にする場合、教科書通りにはいきません。
答えに困るようなような質問が出てきたり、予想もできない訴えなど、難しい場面に遭遇します。
つまり、カウンセラースクールで学んだことだけでは、生身の人間相手にとても太刀打ちできない現実に直面。
「今まで学んできたことは、何か違う気がする」
「教わったことに、どこか違和感を覚える」
「本当にこれでいいのだろうか・・・・」
そしてまた別のカウンセラースクールで学び直し、新たな資格を取りに行く。
さらに別のセラピーや心理療法を学び続ける。
しかし、心の片隅にある疑問や違和感はぬぐえない・・・・
多額の受講費と、多大な時間を投資したにもかかわらず、実際の面接では思うように対応ができない。
いろいろなセラピーや心理療法を使っても、最終的に行き詰る。
「自分は本当にクライエントの役に立っているのだろうか?」
なぜこのような事態に多くの人が直面するのでしょうか?
なぜ、いくら勉強しても実践で困るのか?
それは、実際に生身の人間を相手にした時に必要となる「反射神経」が身についていないからです。
カウンセリングの面接技術=反射神経
様々な場面に具体的にどう対応すればいいのか。
相手の話をどう聞き、どうすれば深い理解ができるのか。
それを受けて、相手にどんな言葉を組み立てて返せばいいのか。
これらを一言半句のレベルで聞き取り、理解し、そして瞬時に言葉を組み立てる。
こうした対応技術、いわゆる反射神経を実際のケーススタディーや実践的な訓練を通して、着実に身につけていく必要があるのです。
これこそが、従来のカウンセリング学習や研修で一番欠けていたことなのです。
カウンセリングの反射神経を磨く方法とは?
当養成塾で学習を続けている塾生の皆さんは、そうした具体的な対応の学習、一言半句に至る緻密な指導によってカウンセリングの反射神経を磨き、実際の面接やセッションで効果を発揮しています。
また、仕事や日常での人間関係においても、明らかな変化を実感しています。
なぜなら、実際の自分のコミュニケーションのあり方そのものを厳密にチェックでき、具体的な指導によって改善・進歩を実現し、その指導を継続的に受けられるシステムになっているからです。
おそらく、ここまで実践的・具体的カリキュラムでの学習ができるカウンセラースクールは、あまりないと思います。
というか、私自身、その存在を知りません。
「養成塾」と他の学校との違いとは?
臨床カウンセラー養成塾では、他のカウンセラースクールではなかなか学べない具体的・実践的な学習、「傾聴」「共感的理解」などの実践方法が習得できる独自に開発されたプログラムを採用しています。
また、実際に遭遇する様々なケースに対しても、その見立て方(アセスメント)の方法や、
ケース別の対応の仕方まで、継続的に指導を受けることができます。
「目からウロコです」
「やっと納得がいきました」
「内容の深さに驚きました」
このような声を頂いている養成塾のユニークなカリキュラムは、体験してみて初めてそのユニークさ、質の高さ、奥の深さを体感できます。
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